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■夏の花には一日花が多い。一本の茎にいくつもの蕾を付け下から順番に 一日一輪ずつ開花する。夏の夜明け清浄な空気のもと、凛として開く静謐な その花の姿は、高貴な品格さえ感じられる。しかしやがて訪れる灼熱の大気 には激しく抗いひたすら空を仰ぎ耐え、そして夕刻には役割を全うしたかのごとく 潔く翌日咲く蕾に明日を託す。激しさと儚さを併せ持つその佇まいが、 私は好きである。 園山 絢上
古代文字「華」